「てんかん発作(ほっさ)」と言う言葉をご存知ですか?
てんかん発作という症状をもった病気に対して「てんかん」という名称で呼ばれることが多いです。
てんかんとは主に脳の細胞への電気活動が正常ではない状態であり、その症状も様々です。
ただ、意識を失う症状に関してはてんかんと決まっているわけでは無く、鑑別により他の症状の可能性も十分にあるのでご注意ください。
例えば、失神や心因性発作、てんかんなど。これらが意識を失う症状の9割以上を占めているというデータもあります。
なので鑑別の際は安易に判断せず、継続した症状観察に脳波とMRI検査を行い、てんかんの診断と原因を確認する必要があります。
〇けいれん発作が起きた時は
まず、落ち着いて様子を見ましょう。
小児の場合、熱性けいれん等も可能性があるので熱の有無の確認も一つのポイントです。
ここで重要なのは
けいれん発作を起こしている人を触ったり揺らさない
かえって悪化する可能性があります。
だいたい、けいれん自体は1分~数分でおさまる事が多いです。
5分以上けいれんが続くようなら重積状態であったり脳内出血などの症状も考えられるのですぐに医療機関に連絡するようにして下さい。
また、一度目のけいれんから意識を戻さないうちに再度、けいれんを起こす場合も同様です。
僕自身、周囲の方で長時間の痙攣や突然倒れて救急で病院に付き添った事もあります。
その時に必ず確認される事は既往歴です。
先ほども述べましたが、てんかん等は「他の症状も同じようなものが多いので診断しにくい病気」の一つです。
以前からそのような診断があった場合はその心構えは出来ますが、実際に目の前で、例えば初対面の人、今まで症状が無かった人、そ
んな人たちが突然倒れたりけいれんを起こしたら通常、平静を装う事すら難しいのではないでしょうか?
際ほども述べましたが
①まず、落ち着く
②大きな声を出さない・激しく揺らしたり触らない
③既往歴がないか思い出す(以前にも同様の事があったか?など
この3つが大変重要になります。
救急車を呼んだ場合など、救急隊員の方には「発作が起こった時の状況」「既往歴」について伝えると良いと思います。
〇けいれんが起こった時の対処法
これらも重要なのですが。
①倒れた場所が安全な所か確認、必要であれば移動
②安静に出来る状態にしてあげる(服をゆるめるなど
③余裕があれば痙攣が起こった時間の確認(何分間発作が続いたか?など
①番の安全な場所か?についてですが
例えば、入浴中に発作が起こった場合は水の深さにもよりますがお湯を栓から抜くようにしてください。
てんかん発作やけいれんを起こしやすい人の場合はお風呂のお湯を少なくするのも安全マージンが取れると思います。
最後に、実際目の前で人が痙攣を起こすと専門家でもない限りは慌ててしまうと思います(僕もそうでした)。
ただ、上に書いたことを覚えておくだけで実際の現場での余裕も変わってくると思います。
大切な人を守るためにも、いざと言うときの心構えを少しでもしておきたいですね。
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